都道府県民共済(以後「県民共済」)は、非営利団体の全国生協連が「助け合いの精神」にもとづいて運営する保険事業。手ごろな掛け金で幅広い保障を得られることから根強い人気のある保険です。皆さんの中には、「県民共済ってどんな保険なんだろう……?」と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事では県民共済について分かりやすく解説していきます。この記事に目を通して頂ければ、「そもそも県民共済とは何か?」「県民共済の保障内容はどんなものか?」「県民共済のメリット・デメリットは?」「自分に県民共済は合っているのか?」など、県民共済に関する疑問がスッキリ解消するはずです。是非最後までお付き合いください。
■総合保障型(18歳~64歳の人向け)
総合保障型は、病気・ケガによる入院・通院から死亡・重度障害・後遺障害まで、バランスよく保障を備えたコースです。タイプとしては、「総合保障2型」と「総合保障4型」に大きく分けることができます。
総合保障2型は、掛け金が2,000円/月で、主な保障は事故入院5,000円/日、病気入院4,500円/日、事故通院1,500円/日、交通事故死亡1,000万円、病気死亡400万円となっています。
注意したいのは、60歳を迎えた段階で死亡保障や高度障害・後遺障害保障がコンパクトになることです。それぞれ交通事故死亡が1,000万円から700万円へ、病気死亡が400万円から230万円へ少なくなります。
総合保障4型は、掛け金・保障ともに総合保障2型の2倍で、より手厚い保障を備えています。
総合保障型の保険期間は65歳までで、それ以降、総合保障2型は熟年2型、総合保障4型は熟年4型へ自動継続されます。
なお、掛け金・保障ともに総合保障2型の半分になる「総合保障1型」も用意されていますが、こちらへの加入は満59歳までで、保険期間は満65歳になって初めて迎える3月31日までとなります。
■熟年型(65歳~69歳の人向け)
熟年型は、病気・ケガによる入院・通院から死亡・重度障害・後遺障害まで、バランスのとれた保障を得られるコースです。熟年型もまた、「熟年2型」と「熟年4型」に分かれています。このように聞くと、先ほどご説明した総合保障型をイメージするかもしれませんが、それよりも保障は小さくなっています。
熟年2型の場合、掛け金は2,000円/月で、主な保障は事故入院・病気入院2,500円/日、交通事故と不慮の事故による死亡200万円、病気死亡100万円となっています。総合保障型には備わっていた通院保障は付いていません。
また、熟年型のコースで着目したいのは、65歳から80歳にかけて、2段階に分けて保障が少なくなっていく点です。
まず70歳の時点で、交通事故と不慮の事故による死亡が200万円から150万円へ、病気死亡が100万円から50万円に減額されます。そこからさらに80歳を迎えると、事故入院・病気入院が2,500/日から1,000円/日へ、交通事故・不慮の事故死亡が150万円から50万円へ、病気死亡が50万円から30万円に目減りしてしまいます。
また、病気入院の保障上限日数が70歳になるまでは124日ですが、70歳以降は44日に削減されます。そして、最終的に85歳で満期を迎えて、すべての保障が終了します。
1.県民共済ってどんな保険?
1-1 県民共済の概要
まずは県民共済がどのような保険なのか、簡単に確認していきましょう。 そもそも保険を大きく分けると、「共済」と「民間保険」があります。多くの人からお金を集めて、不測の事態が起こった人にまとまったお金を支払うという仕組みとしては変わりません。それらの最も大きな違いとしては、共済は非営利団体が運営しているのに対して、民間保険は営利団体が運営していることです。 また、それにより両者の用語についても違いが生じています。民間保険では「保険金」「保険料」「配当金」と表現される言葉ですが、共済ではそれらを意味する言葉として「共済金」「掛け金」「割戻金」が使われています。 さて、共済と一口に言っても、そのバリエーションは様々です。一例を挙げるなら、全労済(全国労働者共済生活協同組合連合会)の「こくみん共済」、JA(農業協同組合)の「JA共済」、日本コープ共済生活協同組合連合会の「コープ共済」などがあります。その中で、全国生協連(全国生活協同組合連合会)が運営している共済を「県民共済」と呼びます。 県民共済の運営は都道府県ごとに分かれています。各県民共済の名称は、○○県であれば「○○県民共済」という形になっています。例外としては、東京都の「都民共済」、京都府や大阪府の「府民共済」、北海道の「道民共済」などです。基本的にどの共済でも保障内容はおおよそ共通していますが、都道府県によって若干異なる部分も見られます。 さらに注意したいのは、県民共済に加入したい場合、各都道府県の県民共済を自由に選べるわけではないことです。加入できるのは、居住もしくは勤務している地域の県民共済のみとなっています。 なお、これまではいくつかの県では県民共済の取り扱いがありませんでしたが、2022年4月から鳥取県と沖縄県でも県民共済事業が開始され、現在では全国47都道府県すべての地域で加入できるようになりました。1-2 県民共済の保険としての特徴は?
続いて、県民共済の保険としての特徴について見ていきましょう。保障内容、保険期間、掛け金、加入条件(年齢・健康告知)などに分けて、それぞれ解説していきます。 ■保障内容 県民共済の保障内容は、基本的に入院・通院をしたときの医療保障から、亡くなったり障害を負ったりしたときの死亡・重度障害保障まで幅広く設定されています。 年代ごとに加入できるコースが分かれており、それに応じて保障のボリュームに違いはありますが、医療保障から死亡保障まで全般的にカバーするという基本的な構成に大きな違いはありません。県民共済は、全体的にバランスのとれた保障を備えていると言えるでしょう。 また、特約やコースによっては、医療保障に重点を置いたタイプも存在します。後述しますが、子ども用のコースには、第三者への損害賠償補償や契約者(主に両親)の死亡保障なども付帯しています。 ■保険期間 県民共済の保険期間は、0歳から85歳までに設定されています。もう少し細かく見ると、①0歳~17歳、②18歳~64歳、③65歳~85歳の3つの区分に分かれています。 それぞれの区分に対して個別にコースが設けられており、それらの節目ごとに別のコースへ自動的に移行されます。それとともに保障内容も変わっていくことになります。そして、最終的には85歳で満期となり、すべての保障は終了します。 ■掛け金 基本的に県民共済の掛け金は、1,000円、2,000円、3,000円、4,000円のいずれかで、コースごとに一律に設定されています。もしも同じコースであれば、年齢や性別、健康状態によって保険料に差はありません。これは民間の生命保険や医療保険との大きな違いだと言えるでしょう。 また、県民共済は営利を目的としていないため、掛け金は比較的割安に設定されています。さらに、毎年の決算で剰余金が生じた場合、それを「割戻金」という名目で加入者に払い戻しを行います。この点から考えても、県民共済の掛け金は非常にリーズナブルだと言えそうです。 ■加入できる年齢 県民共済に加入可能な年齢は、0歳から69歳までとなっています。保険期間は85歳までありますが、残念ながら70歳以降の方が新たに県民共済に加入することはできません。 また、先述したように、県民共済では保険期間を3区分に分割しており、それぞれの期間に対して個別のコースを設けています。よって、加入年齢に応じて選べるコースは限定されますので、その点には注意が必要です。 ■健康告知 通常の民間保険と同じように、県民共済へ加入する際に加入者は自分の健康状態を申告する必要があります。 県民共済の健康告知については、民間の医療保険や生命保険と比較して、やや緩やかになっています。基本的にいくつかの質問事項に該当するかどうかを答えるだけで、医師の診査や詳細な告知は必要ありません。そのため、持病や入院歴・通院歴がある方でも加入しやすい保険だと言えるでしょう。1-3 県民共済にはどんなコースがある?
前節で県民共済の特徴について述べてきました。次に気になるのは、具体的にどのようなコースがあるのかというところです。ここでは都民共済を例にして、年齢別にいくつか代表的なコースをピックアップし、それらの内容を見ていきましょう。 ■こども型(0歳~17歳の人向け) こども型は、子どもの病気・ケガによる入院・通院を始めとして、死亡や重度障害・高度障害までを手広くカバーしてくれます。他のコースと比べて特徴的なのは、第三者への損害賠償や、契約者(両親など)の死亡保障なども付いており、子どもならではのリスクに対応していることです。 こども型には「こども1型」「こども2型」があり、掛け金と保障のボリュームに違いが見られます。子ども1型は、掛け金が1,000円/月で、主な保障は入院保障5,000円/日、通院保障2,000円/日、交通事故死亡500万円、病気死亡200万円です。こども2型は、掛け金・保障ともにこども1型の2倍で、より手厚い保障を備えています。 なお、こども型の保険期間は18歳までで、それ以降、こども1型は総合保障1型へ、こども2型は総合保障2型へ自動継続されます。
■総合保障型(18歳~64歳の人向け)
総合保障型は、病気・ケガによる入院・通院から死亡・重度障害・後遺障害まで、バランスよく保障を備えたコースです。タイプとしては、「総合保障2型」と「総合保障4型」に大きく分けることができます。
総合保障2型は、掛け金が2,000円/月で、主な保障は事故入院5,000円/日、病気入院4,500円/日、事故通院1,500円/日、交通事故死亡1,000万円、病気死亡400万円となっています。
注意したいのは、60歳を迎えた段階で死亡保障や高度障害・後遺障害保障がコンパクトになることです。それぞれ交通事故死亡が1,000万円から700万円へ、病気死亡が400万円から230万円へ少なくなります。
総合保障4型は、掛け金・保障ともに総合保障2型の2倍で、より手厚い保障を備えています。
総合保障型の保険期間は65歳までで、それ以降、総合保障2型は熟年2型、総合保障4型は熟年4型へ自動継続されます。
なお、掛け金・保障ともに総合保障2型の半分になる「総合保障1型」も用意されていますが、こちらへの加入は満59歳までで、保険期間は満65歳になって初めて迎える3月31日までとなります。
■熟年型(65歳~69歳の人向け)
熟年型は、病気・ケガによる入院・通院から死亡・重度障害・後遺障害まで、バランスのとれた保障を得られるコースです。熟年型もまた、「熟年2型」と「熟年4型」に分かれています。このように聞くと、先ほどご説明した総合保障型をイメージするかもしれませんが、それよりも保障は小さくなっています。
熟年2型の場合、掛け金は2,000円/月で、主な保障は事故入院・病気入院2,500円/日、交通事故と不慮の事故による死亡200万円、病気死亡100万円となっています。総合保障型には備わっていた通院保障は付いていません。
また、熟年型のコースで着目したいのは、65歳から80歳にかけて、2段階に分けて保障が少なくなっていく点です。
まず70歳の時点で、交通事故と不慮の事故による死亡が200万円から150万円へ、病気死亡が100万円から50万円に減額されます。そこからさらに80歳を迎えると、事故入院・病気入院が2,500/日から1,000円/日へ、交通事故・不慮の事故死亡が150万円から50万円へ、病気死亡が50万円から30万円に目減りしてしまいます。
また、病気入院の保障上限日数が70歳になるまでは124日ですが、70歳以降は44日に削減されます。そして、最終的に85歳で満期を迎えて、すべての保障が終了します。


